バット投げ(バットフリップ)とは?バット投げのマナーと投げるトレーニング

バット投げ(バットフリップ)とは?バット投げのマナーと投げるトレーニング

2024年プロ野球キャンプでは選手や監督の一挙手一投足が話題になりました。
注目の若手にも視線は集まり、千葉ロッテマリーンズからドラフト1位氏名を受けた上田希由翔(うえだ きゅうと)選手の二塁打と鮮やかなバット投げもそのひとつ。
SNSでは、「バット投げかっこいいぞ」や「流行るぞこれ」という歓声が上がっています。

そこで今回はプロ野球のバット投げについてご説明します。

バット投げは英語ではバットフリップ(bat flip)といい、打者がホームランを打った後にバットを高く放り投げるアピール行為です。打者が一塁に走る時にバットをぱっと手放す(下に落とす)といった通常の動作とは異なり、投げられたバットが空中で数回回転するなどアピール度が強いもののことを言います。柵越を確信して行うのが基本ですが、長打を打った時などにも行われます。

バット投げが行われる主な理由は、選手のパフォーマンスです。
しばしば説明として、「気持ちよく打てた喜びが自然と表現されたもの」という言われ方をします。
アジアや南米ではこの考え方が根付いており、球場を沸かせる人気のファンサービスのひとつとして親しまれています。
日本でも多くの選手がバット投げを得意としてます。中村紀洋選手や福留孝介選手などが有名ですね。

一方でバット投げは「野球の暗黙のルール」においては、基本的には挑発的で良くないことだとも言われています。
どの程度「良くない」と受け止められるかは地域や時代によって異なりますが、相手への敬意がない行為・スポーツマンシップに欠ける行為と受け止められる場合があるからです。
打者から投手への挑発的なマナー違反行為として他には、

・塁に走らず立ち止まって打球の行方を追う
・相手にアピールするように大げさなガッツポーズをとる
・わざとゆっくりダイヤモンドを回る

などが代表的な例として挙げられます。
このようなパフォーマンスをした場合、ひどいときには報復に故意のデッドボール(報復死球)を当てられてしまうこともあります。
つまり喜びや達成感を表現することは良いけれど、過度に見せつけて相手を不快にしてはいけないということですね。
また投げたバットが他の選手に当たったり、地面で跳ね返って打者本人がケガをするという事故もあるので、安全面の問題も指摘されています。

ルールではなくマナーや受け止め方の問題なので賛否両論はあるでしょうし、これから先どのように変わっていくかはわかりませんが、健全かつ危険のない範囲で行われればよいですね。

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